今日は知り合いのプリンタ購入に付き合って
ヤマダ電機長良店に行った。以前知り合いが勤めていたため、
たまに利用している。しかし・・・


Canonのプリンタを見ていると店員が出現。女性の方だ。
私は現在Canonのプリンタを使っており、
その後継機からまず連れにすすめてみようとCanonについて質問してみた。
「キャノンのPIXUS850iの後継機はどれになるんですか?」
それには答えようとせず、
いきなりEpsonのプリンタがどうやらこうやらしゃべっている。


・・・


いきなり人の話にもこたえずに、Epsonについて連れにぺらぺらしゃべっているぞ。
どうしてもEpsonを売りたそう。やばいオーラが漂っている・・・
一生懸命な感じがするならまだ救われるがそれも感じられん。うーむ。


しかし、店員としてより人として「どう」なんだ?
私も連れもまず"Canon"のプリンタをを見てるんだが・・・
こっちの意思はこの人にとってどうでもいいのか?


たぶんEpsonのヘルパー (Epsonからヤマダ電機に手伝い) で
Epsonを売らなければならないんだろうなぁ・・・
私としてはCanonのほうがオススメなんだが・・・


と思いつつも、買うのはあくまでも「連れ」であり
店員が話しているときに、私が横からあまりあれこれ言うのは
買う立場の人にとって良くない。
言葉のキャッチボールは邪魔しちゃイカンのだ。


しかし黙って聞いていると、「Epsonはここがよい、Canonはここが負けている・・・ 」
聞いててあまりに露骨にEpsonをヨイショするので、
疑いの目が増してきた。そういわれてもCanonCanonでいいところもあるだろう・・・?
Epsonの悪い点も言うなら、公平で別に良いのだが。


この場合店員側の受け答えとしては、

  • このメーカーのここがいい
  • このメーカーのここが良くない(悪口)


というのはあまり言い答えではない。店員は基本的に中立を保って話をするべきだ。
悪口を言う方法は後述。

私の考える店員の理想

Epson/Canonの良いところ・悪いところを説明し「お客様」のニーズにそって、
使う「お客様」にとってベストフィットする機種を選定せねばならない。
「お客様」の求めていないような高級機種を進めることに何の意味も無い。
コンパクトで安価な「カローラを求めているような運転初心者に対して、
大きく高価な「クラウン」を売ろうとするのは
度を越えた非常識では無いか?あくまで 使う・選ぶ・買うのは「お客様」であり、
店員が使うのではない。必要な情報を提供し、選んでいただき、
お客様の「満足を得る」のが販売員の理想である、と少なくとも私はそう信じている。

このケース ---店員がEpsonを売りたい場合---

基本的に悪口は言わないほうが良い

この場合、Canonの欠点をあげるのは良くない。
客はCanonのいいところを探しているはずだ。
いきなり悪口を言うのは最悪のパターンだ。
客ははじめて会った店員よりも、ブランドイメージのある
メーカーのほうを信用している。
「なんでおまえなんかに俺の好きなメーカーをけなされなきゃならんのだ?」


どうしても悪口を言うなら、まず客と信頼関係を作ってから。
話を弾ませてから、「実はあんまり・・・こういう点が・・・」とやわらかく言うのが良い。
この場合あくまでも「"私は"こっちの方が・・・」と言ったほうが、トゲが少なくて良い。


つけない場合は「その店の店員」と言う単位で話しており、「私は」のほうがより限定的だ。
つまりお客様の意思を尊重する気遣いがあり、さらに店員に対する信頼度が高ければ、
納得してもらえる可能性も高くなる、という2つのメリットがある。
「この人がそう思うならそうかもしれない」


後は客がCanonを見ているときは、少し観察してみるといいだろう。
客は何を求めているのか?ほしい機能は?メーカー(ブランドイメージ)で買いたいのか?
ブランドイメージでCanonを買いに来てるなら、Epsonを勧めるのはむつかしい。


そうでなければ必ずCanonのプリンタについて何か聞いてくるはずだ。
その時に客が聞いてきたCanonの機能と、客のニーズとが離れたときはチャンス。
「それでしたらこちらのほうがお客様にぴったりです」
と切り出すのが良いだろう。


なんにしろ、何を客が求めているのか知るべきだ。
10,000円のプリンタ買いに来てるのに50,000円のプリンタ勧められたら、
客はどう思うんだ?逆も然り。「俺は安く買いたいんだよ!」


しかし客のニーズをしっかり把握できれば、(安く買うのが目的ではない時)
10,000円のプリンタを買いにきて、
50,000円のプリンタを買っていただくことは不可能ではない。
「50,000円でもこれだけいい点があるなら買ってもいいよね」


実際十万円のブラウン管を買いにきて、四十万円の液晶やプラズマを買っていく人はいる。
「テレビなんてそう買い換えないし、ブラウン管より長持ちするなら元取れるじゃん」
四十万円分元が取れるなら、払ってもいいと考える人は多いはずだ。
(=他に四十万円使うより得できる、と思わなければむつかしい、とも言える)
お金とはほぼすべてに通じる共通の価値観なのだ。


理想論はこの辺にして、製品をよく比べてみると、

各プリンタの違い

Canon MP770
  • 5色インク -> 負け Epsonは6色
  • メモリカードの読み込みが遅い ->Epsonのが速かった
  • 前面給紙トレイのつくりがしっかりしている
  • CD/DVDラベルプリント
  • メモリカードの読み込みが遅い
  • インクコスト L版/A4一枚当り -> 9.2円/22.6円
  • 39800から値引きあり
Epson PM-A900
  • 6色インク ->勝ち
  • 前面給紙トレイがちゃちい
    • 紙を入れたまま前面を閉じると紙が曲がってしまう
    • トレイ脱着不可
    • 見た感じでは枚数はあまりセットできるようではない -> 実際はかなりセットできるようだ
  • CD/DVDラベルプリント
  • メモリーカードの読み込みが速い
  • インクコスト L版/A4一枚当り -> 23.0円/123.8円 おいおいEpsonの方が安いとか言ってたぞ・・・
    • 数字が違いすぎるので実際どうかは正直怪しいなあ (メーカーWebページ調べ)
    • 少なくともこの数字よりこの店員はもっと怪しいなあ
  • 前面インク交換
    • 便利かも知れんが見た目がダサい・・・
    • 連れのパソコンの技量なら前に無いほうがデザイン的にメリットが大きいか
  • 49800から値引き 42000程度で買えるようだ
    • 予算外だから、よっぽど理由がなければキツイな
一部後から調べています

こちらの必要要件の整理

  • 要件を満たしたミドルクラス程度を狙っている
    • Epsonは現在予算外・・・正直高い -> 手持ちで足りていない
    • プリンタ本体は5年も使えば壊れる確率は高く、その場合修理より買い換えになるため、あまり高い物を買っても使う回数がよっぽど頻繁でなければ、元が取れない。大体連れはまだデジカメを持っていないのだ。
  • 自分はEpson(PM-770C)とCanon(PIXUS850i)を使ったことがあり、Canonのほうが好印象である。
    • Epson PM-770C 動作音がうるさい・画質は良い・印刷速度が遅い (画質重視の機種だからかも)
    • Canon PIXUS850i 静か・充分な画質(4色インクでも)・印刷の速さ・価格も安い
    • よって連れにはCanonを勧めたい
  • 画質はそれほどこだわりが無い
    • どれ買っても充分きれいだしなあ (デジカメに凝っているなら再考するべきだが)
    • 価格を下げて安く買ったほうが連れのためにメリットが大きい
  • 複合機である
  • 中高年世代にも使いやすい設計であること (親も使うため)
  • CD/DVDダイレクトプリント

といったところ。


結局EpsonDQNなヘルパーのおかげで悪印象。
Canonを買って帰った。
相手の気持ちを考えるって重要だね。